こんにちは蒼海 隼(あおみ じゅん)です!
この記事ではプロジェクトマネジメントの根幹となる知識エリア「統合プロジェクトマネジメント」を紹介していきます。
プロジェクトマネジメントと聞くと仕事の話と思いがちですが、プロジェクトの定義に立ち戻ると日常生活でも十分に役に立つノウハウ集としての側面が浮かび上がります。
プロジェクトと日常生活の共通点についてはこちらの記事をご覧ください。
この記事はこんな人にオススメ!
- 就職活動、転職、結婚、子育てなど人生の大きな岐路にこれから立ち向かう人。
- リーダーにならないといけないが何からやればいいのかわからない人
- 仕事でプロジェクトマネージャを目指す人。
今回から各知識領域について紹介していきます。プロジェクトマネージャの腕の見せ所となるプロジェクト統合マネジメントについて紹介します。
重要な領域なのですネ。ワタシもプロジェクトマネージャになれますカ??
もちろんです。では始めましょう!
プロジェクト統合マネジメントとは?
プロジェクト統合マネジメントとはPMBOKの10の知識領域の1つであり、様々な要素で構成されるプロジェクトをその名の通り統合してマネジメントするための知識領域です。
プロジェクトマネージャ本人がまさにするべき作業がまとめられています。日常への応用を目指すにあたっては皆さんが真っ先に取り組むべき領域となります。
PMBOKはプロジェクトマネージャが取り組むべきことが書かれていると思っていましたが、本人以外がやることもあるのでしょうカ??
チームでプロジェクトマネジメントに臨む場合や権限委譲する場合も想定されています。
ナルホド。それでもなおプロマネが自分の手で取り組まないといけないのがプロジェクト統合マネジメントなのですネ。
その通りです。プロマネの本領を発揮する分野です。
プロジェクト統合マネジメントの特徴は以下に集約されます。
- プロジェクトを開始する
- プロジェクトを実行する
- プロジェクト全体を監視し適切にコントロールする
- 計画の変更を適切に管理する
- プロジェクトを終結させる
ではそれぞれについて見ていきましょう。
プロジェクトの開始
プロジェクトの定義に有期性という要素があります。必ず開始と終了があるということです。統合マネジメントの重要な機能として開始を宣言することが挙げられます。具体的にはプロジェクト憲章(チャーター)という文書を作成します。
プロジェクト憲章とは?
プロジェクト憲章とは、プロジェクトの目的、目標、範囲、主要な関係者、リソースなど、プロジェクトの全体像を明確に定義した文書です。これを作ることでどんなプロジェクトなのかが明確化され、またプロジェクト憲章をトリガにプロジェクトマネージャーに正式な権限が与えられます。
物々しい名称ですが、仕事においても何か取り組みを始めるときにキックオフをすることがあるかと思います。そのときに使う資料も立派なプロジェクト憲章です。
実行
PMBOKではプロジェクト作業の指揮・マネジメントと表現されます。実際にプロジェクトを駆動する、すなわち計画した作業をメンバーに実行してもらうことになります。さらに、実行の結果測定される各種データ、例えば進捗や使った費用の総額、成果物の品質等々のデータ(これを作業パフォーマンス・データと呼びます)の集約を行います。
また、実行に際して得られた知見を知識として収集し次に繋げます。今進めているプロジェクトを成功させるだけでなく、次のプロジェクトに繋げるというプロジェクト全体を俯瞰したメタ的な視点を持つとところもプロジェクト統合マネジメントの特徴です。
監視・コントロール
各プロセスから上がってきた作業状況の情報(これを作業パフォーマンス情報と呼びます)と計画を比較し、各種分析手法(例えばアーンド・バリュー分析や差異分析)を用いて分析します。コストやスケジュールを予測したり、計画を変更する決心をしたりします(大体計画通りにはいかないですもんね)。
変更管理
プロジェクト統合マネジメントの重要な役割として変更管理があります。
(皆さんもよくご存じの通り)どんなプロジェクトも大体計画通りにはいかないものなのですが、そのまま放置することはありません。状況に応じて必要な施策(是正処置、予防処置、欠陥修正)を打つために、計画自体を見直すことになります。
ただ、ここで各人が勝手に計画を変え始めると収拾がつかなくなってしまいます。各プロセスは「変更したい」という要求を統合マネジメントにインプットして、統合マネジメントの変更管理のプロセスにおいてレビューを受けて正式な変更として認可される、というプロセスを経ることで計画を一意かつ最新に保ちます。
プロジェクトの終結
プロジェクトが目標を達成し、全ての作業が完了したことを確認することでプロジェクトを正式に終了させます。成果物が契約に対して適切かどうか、コストやスケジュールはビジネスの観点で適切であったかを確認します。
また、次のプロジェクトに繋げるために、プロジェクトの成功を評価し、得られた教訓を組織にフィードバックすることも必要となります。ある一回限りのプロジェクトの成功だけでなく、継続的にプロジェクトを成功させていくための仕込みもプロジェクトマネージャーの重要な仕事になります。
日常プロマネでもやりっぱなしにはせず、次はどうしよう?という視点を持つことが大事です。
まとめ
PMBOKの10の知識領域のうち、プロジェクトマネージャ自身が行うプロジェクト統合マネジメントについて紹介しました。下記の要素を持ちます。
- プロジェクトを開始する
- プロジェクトを実行する
- プロジェクト全体を監視し適切にコントロールする
- 計画の変更を適切に管理する
- プロジェクトを終結させる
どうでしたか?
重要な領域であるプロジェクト統合マネジメントの概要が理解できまシタ。知識のマネジメントやプロジェクトの終結など、プロジェクトを成功させるだけに留まらないのですね。
プロジェクトを今後も成功させ続けるというのがプロジェクトマネージャの真の役割なのかもしれません。
でも具体的にどうしたらよいのでしょうカ??
ツールやテクニック、作成する成果物などの詳細は別期の機会に紹介したいと思います。まずはプロジェクトマネージャにはこんな役割があるということをここでは押さえておいてくださいね。
プロジェクトマネジメントの考え方を活用して日常生活を豊かにしていきましょう!
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